月夜のメモワール15万HIT記念企画④ 
こんばんは~。

今日は第3話となります。

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「ミステリー&サプライズ~想い~」
     第3話 言い忘れていたこと


 へ
「1 葵

「へ……かぎかっこ、1、葵……何だろ、コレ。とりあえずメモっとこう」
 と葉子がブレザーの胸ポケットからメモ帳を、かばんの中の筆箱からシャーペンを取り出そうとした時……

「葉子、おはよう。あれ? どうしたの?」
「ホラ、あれ見てよ」
 と葉子は謎のメッセージのようなものを指差した。

「へ……かぎかっこ、1、葵? 何コレ、葉子」
「わかんない。けど何かのメッセージなんじゃないかって思うの。ここで考えてるわけにもいかないからメモしとこうと思って。学校で堀口くんと3人で考えよっ」
 そしてメモを終えると2人は高校へと向かった。
 朝のHR前に少しでも3人で考えようとしたが、亮祐がギリギリに来たので昼休みにということになった。

 午前8時半過ぎ……つきよは次男の陽平を幼稚園に送って行くため、衣田公園の前を自転車で通った。その時につきよもあの文字を見た。こういう謎めいたものが好きなつきよはメモしようとしたが……

「お母さん、どうしたの? 早く行こうよ」
 と陽平が言うのでメモするのは帰りにした。
(10分くらいで戻ってくるわけだし、まぁいいわ)

 そして陽平を送って行った帰りにメモした。家に着いて、洗濯などが終わった後、改めて見た。

「ん~何かしらね、これ。単に落書きっていうのもあるかもしれないわね……。でも引っかかるわ。書いてあったのが入口のところで、しかも前を通った人からも見える向きだったってことが……。あんな所にあんな向きで書くには道路に出てしまうわ……。遊びに来た子があんな所で書くかしら……。それに字が何か整い過ぎてたし……まだ続きそうな気がするのよね……」

 昼休み、ごはんを食べ終えると葉子の所に集まって3人は話し始めた。

「これが私たちがいつも待ち合わせ場所にしてる衣田公園の入り口の砂地に書いてあったの」
 と葉子がメモったものを見せた。

 へ
「1 葵

「何だよ、これ……。へ、かぎかっこ、1、葵って」
「亮祐、わからないから3人で考えようって言ってるんじゃない」
 と明保が亮祐に言った。
「でもよー、これがただの落書きってことはねーのか? 砂山はこの手の類好きだから暗号だって思ってるみたいだけど」
「そっか、確かに私も暗号だと思ったけど、それもあるよね。 葉子はどう思う?」
「うん、それもあり得なくはないと思う。でも書いてあったのが入口で前を通った人からも読める向きだった……っていうのが引っ掛かるし、何か意味ありげでしょ? それに、かぎかっこは始まりを、1は順番を示してるの思うの」
 と葉子は言った。

「じゃあ葉子は暗号で、まだ続くと思ってるの?」
「うん」
「確かに、そう言われたら暗号とも思えてくるな……。にしても始まりを表すかぎかっこはいいけど、数字は別になくたっていいんじゃねーのか?」
「確かにそうだけど、私たちが書いたわけじゃないでしょ? 何か順番が重要だったりして……」

 そして明保が言った。
「誰が書いたんだろうね……これ。葵って花だから花好きな人が書いたとか?」
「う~ん、確かに私の家の近所に江藤さんっていう花が好きな人、いるけど……。後花好きってわけじゃないけど、朝にあの公園の前を通って散歩してる西口さんっていうおじさんはいるよ。まぁこの時点でこれが何を表わしているのかっていうのはわからないかもね……。葵って言ったら源氏物語の巻にそんなのがあったような気がするんだけど……」

「あったよ、葉子」
 と明保が電子辞書で調べてそう言った。
「やっぱり、あった? 明日も桐壷とか若紫とかだったら源氏物語に関係してるってことだろうね……」
「そうだな、とにかく明日以降がどうなるか……だな。明日もあるようだったら頼むぜ。俺は方向違うから」

その日の帰り、衣田公園の近くで……

「西口のおじさん、こんにちは。夕方もお散歩ですか?」
「あぁ。朝は毎日だが、最近は夕方も週に何回か歩いてるんだ」
「あっ、今朝も公園の前、通られましたよね? その時、入口の砂地のところに何か書いてませんでしたか?」
「何もなかったよ。けど、何かあったのかい?」
「書いてあったのが何か暗号っぽくて……考えてるんです。それで西口さんが通った時にはあったかなぁって思って。じゃあ」
 西口と別れてすぐに……

「あら、葉子ちゃん、おとといは声かけてもらってありがとうね」
「純一くんのお母さん、こんばんは。おとといは私が通った時にたまたま彰たちがいたので……」
「そういえば、聞くつもりはなかったんだけど、さっき誰かと暗号が何とか・・・って言ってたけど、ひょっとして葉子ちゃんも衣田公園の入口の所のアレ、見たの?」
 どうやら純一の母も見たようだ。

「純一くんのお母さんも見たんですか? あっそうだ、何かピンとくるものありませんか? あの中に葵って文字があったので……。花だから何かピンとくるものないかなぁと思って」
「そうね……源氏物語か花言葉くらいかな……。あっ私、買い忘れたものがあってスーパーに買いに行くところだったの。じゃあまたね」
「すいません、引き止めちゃって……」
 そして純一の母の実紗と別れた。

翌日の朝、葉子が衣田公園に行くと……

「明保、早いね~。私もちょっと早く出たつもりだったんだけど」
「私もさっき来たとこ。今日もあったよ」
 入口の砂地に書いてあったのは……

2 水仙

「2、水仙か……。源氏物語って線はなさそうだね……たぶん」
 これをメモすると2人は高校へと向かった。

 葉子が自分の席に荷物を置くと……

「よっ、スナ。今日は遅いじゃないか」
「遅いってね……私はいつも通りに来てる……わよ。沖部が……早いだけじゃない。いつもは予鈴の頃か……本鈴ギリギリのことが多いくせして……。ホント沖部って……サッカーやらせたら天下一品なのに……言葉遣いはイマイチ……なんだから」
「スナに言われたかねーよ」
 そう言うと秀斗は自分の席へと戻って行った。

 葉子は明保のところへ行った。亮祐もすでに来ていた。

「ごめんね……。今日のはこれよ」
 と言ってメモを見せた。
「2、水仙か……。昨日との共通点は数字と花だな……」
「そうね……。水仙だから源氏物語っていうのはないねって言ってたの。そうだ葉子、葉子華道部だったでしょ? 何かひらめかない?」
「今はまだ……。でもこれでほぼ暗号には違いないわね。それでどう解くかよね。こういう場合、変換すると解けることがあったりするんだけど。数字は順番だろうから、葵と水仙ね」
 3人は葵と水仙を色々と変換してみた。

あおい、アオイ、AOI
すいせん、スイセン、SUISEN

「なぁ、頭文字を取るっていうのはどうだ?“あす”ってなるだろ?」
「そうね……それはあり得るわね。とにかくまだ続きはありそうね」
 と葉子が言った。
「となると問題は明日とあさってよね……。休みだと見に行きづらいし」
 と明保が言うと……
「それは私にまかせて。お父さん、明日仕事で、あさっても何か出かけるみたいだから、頼むわ。出る時間は私たちよりちょっと遅いくらいだからちょうどいいでしょ? それで2人にメールするわ」
 昼休みも考えたが、暗号に関してそれ以上の考えは浮かばなかった。

 その日の夜……

「お父さん、ちょっと頼みたい事があるんだけど」
「何だ? 葉子」
「お父さん、明日は仕事であさっても出かけるでしょ? それで公園の前通るよね……。その時にさ、入口の砂地何か書いていないか見て、メールしてほしいの」
「別に構わないよ……。葉子も好きだな……そういうの。お父さんも今日会社に行く時にチラっと見たけど……」

 翌日の朝8時頃

「あっ、お父さんからメールが来た」
 と葉子は父の亘からのメールを見た。

─公園の入り口見たけど、何もなかったぞ。

「えっ、ないの?」
 葉子は思った。

 9時過ぎになって明保と亮祐にメールした。


 2時前になると、葉子は家を出た。10年前に借りたハンカチを忘れずに持って。

 つきよの家のインターホンを鳴らすと……
「は~い」
「砂山葉子です」
「あっ、葉子ちゃん。ちょっと待っててね」
 少ししてつきよが出て来た。
「さぁ、入って」
「おじゃまします」
 葉子は2階のリビングに通された。

「ここに座ってちょっと待っててくれる?」
「はい」
 つきよは3階へと上り、何かを言うとすぐに下りてきた。

「ごめんね……。今日は2人とも家にいるから、君和に陽平の面倒を頼んだの」
「わざわざすみません」
「いいのよ……別に。でもこうやってゆっくり話すのは初めてね、葉子ちゃん」
「そうですね。あ……これが10年前にお借りしてそのまま返せずにいたハンカチです。本当に長い間すみませんでした」
 と言って、かばんからハンカチを取り出し、つきよに返した。

「ありがとうね……葉子ちゃん。でもよく持ってたわね……10年前に借りたハンカチ」
「いつか返せたらいいなぁ……と。仮に返せなくてもずっと持っていようと……。持っていたら忘れないでしょう? あれは私にとって忘れてはいけないことだと思っているので。本当はあの翌日に返すつもりだったんですけど……。実はあの日の2日後に引っ越しを控えていて、返すのは翌日しかなかったんです。でも帰りがちょっと遅くなってしまって……。帰ったら自分の部屋の荷物をまとめるように言われてその日は返せなかったんです。それで1ヶ月後、引っ越し前の友だちの家に遊びに行った時に、月夜さんのマンションへ行ったんですけど……」
「そうなのよ……あの後、私たちも1か月経たないうちに引っ越しちゃって……。だからもう会えないと思ってたの。あっそうそう、話したいことって何? 単に10年ぶりに再会したから色々話したいってこと?」
 とつきよは聞いた。

「そのことなんですけど……確かに10年ぶりに再会したので色々話したいっていうのもあります。それよりも……私、大事なことを月夜さんに言ってなかったんです」
「?」
「あ……あの時は助けていただいて本当にありがとうございました」
「……って葉子ちゃん。10年ぶりに会ったからって……もういいのよ」
 つきよは少し驚いた。
「月夜さんは覚えていらっしゃらないかもしれませんが、実はあの時、お礼を言ってなかったんです」
「そうだったの……。私、てっきりお礼は言われてたと思っていたわ」

 そして最初は、どこか互いに遠慮がちだったが、次第に距離が近くなって行き……

「あっ、そうだ月夜さん。衣田公園の入り口の砂地の暗号みたいなもの、ご存知ですか?」
「葉子ちゃんも見たの? 私もああいうのが好きで考えてるんだけど全然わからなくて……。葉子ちゃんもミステリー好きなの?」
「あ……私、本格ミステリーは苦手で……。そういう系の漫画なら読むんですけど」
「そっか……でもミステリーも面白いわよ。機会があれば読んでみて」
「はい」
 そう、葉子は謎解きは好きだったが、推理小説というのはちょっと苦手だった。

 その後、その暗号に着いて2人で話し合ったが、まだ材料不足ということでもうちょっと出てから考えようということになった。

 4時半頃……

2人は互いに連絡先を交換し、葉子は家へと帰った。

~第3話終わり~

第3話、どうでしたでしょうか?暗号は出し切るどころか2つ目までしか出せませんでした。(すみません)予想以上に長くなってしまって・・・今回は何と4500字近くまでいってしまいました。今週は書いたものを間違って消してしまったり・・・ていうのはありませんでしたが・・・危なかったです。3話は頭には浮かぶもののなかなかペンが進まず・・・。いつも書いてるあとがきも終わったのは公開ギリギリでした・・・。(公開数分前)そして今後の予定ですが、来週24日は大丈夫なんですが、28日から期末1週間前になるので1日と8日は誠に申し訳ありませんがお休みしたいと思います。来週は絶対に暗号を出し切りますので15日までじっくりと考えてみてください。

そして1つお知らせがあります。一応ここまで来て、全6話の予定となりました。6話まで書いて、はい終わりではなく、最終的な後書きを書く予定です。そこで予定されている話は①月夜のメモワール15万HIT記念に小説を書こうと思ったきっかけ、②このお話(テーマ)を思いついたきっかけ、③登場人物の名前の由来&裏ネタです。そこで・・・この他に、今回の小説についての質問、もしくは作者(私)に対しての質問を募集します。期限は最終回(たぶん第6話)が公開された週の金曜日までとします。締切はまだまだ長いですので今から考えておいてください。最終話公開の週の金曜日と言いましたが、書いてしまわないといけないので最終話公開後をお考えの方は最終話公開後、できるだけ早くお願いします。
(注意)質問の内容に関しては非公開コメントでお願いします。出来たら、誰からの質問かというのも載せたいと思っています。なので質問を非公開コメントに書くとき、名前を載せてもいいか、載せたくないかの意思表示をお願いいたします。名前を載せたくないという方に関しましては、載せませんのでご安心ください。

次回は11月24日(月)PM7:00です。
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うわー、もう月曜日! by kitatomy
暗号がさっぱり分からず、悶々としているうちに早、月曜日になってしまいました。

遅ればせコメントですみません。

そうか、葉子ちゃんは、つきよさんにお礼を言っていなかったのですね、気づきませんでした。

わざと、お礼を言わなかったのか、ただ言い忘れてしまったのか、前者だとしたら、恐るべき少女です。

ところで、学校が休みの時は、暗号もお休みなのですね・・・

3つ目の暗号で何かヒントがつかめればと身構えています・・・よろしくです。

by 平葉陽蘭
遅くなってもコメントは嬉しいので構いませんよ。

葉子はつきよさんにお礼を言っていなかったんです。確かに色々話したかったのもあったけど、葉子の目的はちゃんとお礼を言って、ハンカチを返すことです。

お礼の件は言い忘れていたということです。こけたら、車が迫って来て、それををつきよさんに助けてもらった・・・命にかかわるようなことですよね。そういう突然のことで驚いてしまって・・・言い忘れていたということで。

学校が休みの時は、暗号もお休み・・・?いいところつきますね・・・kitatomyさん。それは暗号を解くポイントになるのでしょうか・・・

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【2008/11/17 19:05】 | #[ 編集]

うわー、もう月曜日!
暗号がさっぱり分からず、悶々としているうちに早、月曜日になってしまいました。

遅ればせコメントですみません。

そうか、葉子ちゃんは、つきよさんにお礼を言っていなかったのですね、気づきませんでした。

わざと、お礼を言わなかったのか、ただ言い忘れてしまったのか、前者だとしたら、恐るべき少女です。

ところで、学校が休みの時は、暗号もお休みなのですね・・・

3つ目の暗号で何かヒントがつかめればと身構えています・・・よろしくです。
【2008/11/24 16:23】URL | kitatomy #gIYQI5Sw[ 編集]

遅くなってもコメントは嬉しいので構いませんよ。

葉子はつきよさんにお礼を言っていなかったんです。確かに色々話したかったのもあったけど、葉子の目的はちゃんとお礼を言って、ハンカチを返すことです。

お礼の件は言い忘れていたということです。こけたら、車が迫って来て、それををつきよさんに助けてもらった・・・命にかかわるようなことですよね。そういう突然のことで驚いてしまって・・・言い忘れていたということで。

学校が休みの時は、暗号もお休み・・・?いいところつきますね・・・kitatomyさん。それは暗号を解くポイントになるのでしょうか・・・
【2008/11/24 21:47】URL | 平葉陽蘭 #NEYiSlGE[ 編集]
















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