月夜のメモワール15万HIT記念企画② 
さて、いよいよ今日から本編スタートです。実は、3000字ほど打ったところで間違って記事を消してしまったみたいで・・・1から打ち直したんですよ(泣)先にレポート用紙に書いていたからよかったですが。そうじゃなかったら・・・

下をクリックしてさぁスタート
「ミステリー&サプライズ~想い~」
   第1話 出会いと別れ


「ガシャッ」
 と懸賞に応募するハガキを入れた女性、つきよは家へと向かっていた。
 すると前方に小学1,2年生くらいに見える女の子が買い物袋を提げて歩いているのが見えた。

(ふふっ、お母さんに買い物を頼まれたのね、きっと)
 とつきよはそう思いながら歩いていた。

 その女の子が曲がり角に差し掛かった時、その女の子は何かにつまづいて派手にこけてしまった。痛いのか、すぐには立ち上がれない。
 そんな時、前方右から車の音が聞こえた。つきよはとっさに駆け寄り、その女の子を手前に引き寄せた。



「キーッ!」
 車も、女の子に早く気づいたため、つきよと女の子は無事だった。

「大丈夫ですか? ケガはないですか?」
 と車を運転していた男性がすぐに降りてきて聞いた。

「はい、大丈夫ですよ。ひざのケガは車が来る前にこの子が転んで出来たものですから」
 女の子の方は突然のことでまだ状況を把握していなかったので、つきよが代わりに答えた。

「ごめんな……怖かっただろ? あっそうだ、ちょっと待ってろ」
 と運転手は女の子に謝ると、何かを取ってきて女の子に渡した。
「これ……やるよ。怖がらせたお詫びに」
 男性が渡したのはイチゴ味の飴だった。

「くれ……るの? あり……がとう」
「あぁ、本当にごめんな」
 男性はそう言うとつきよにも……
「本当にありがとうございました。あなたがいなかったら……僕、あの女の子にケガさせていたかもしれませんでした」
「いえいえ……あなたが早く気づいてブレーキ踏んだからですよ……。この子は私が送りますから」

「本当にすみませんでした」
 男性は改めて2人に謝ると車に乗って去って行った。

「ひざ、結構派手にすりむいちゃったわね……って葉子ちゃんじゃない!」
「この間のお姉さん!」
 つきよと葉子は初対面ではなかった。半月ほど前につきよが落としたハンカチを葉子が拾ったのだった。

「傷口洗いに公園に行こうか」
「……うん」
 そして2人はすぐ近くの公園へ行った。

「私はベンチに座っているから傷口を洗っておいで」
 葉子が水道で傷口を洗い、つきよの横に座ると……

「もう落ち着いた? 突然でびっくりしただろうけど……。歩いてる時は前もそうだけど足元も気をつけようね。そうそう、このハンカチを使って……別に返さなくていいからね」
「でも……」
「どうしてもって言うなら私の家、マンションなんだけど教えてあげる。葉子ちゃんこの近所だよね?」
「うん」
「じゃあこの公園を出て左にちょっと行ったところにある平部(ひらべ)マンション、知ってると思うんだけど、そこの213号室だから。そうだ、まだ私の名前は言ってなかったよね? 私の名前は月夜つきよ」
「わかった。……ねぇ……お姉さんって……結婚してるの?」
 葉子がつきよの左手の薬指にはめられている指輪を見て言った。

「えっ、そうだけど……」
「相手の名前、何て言うの?」
「次に道でつぐみちよ」
「へぇ~何かカッコいいね……」
「そうかしら……」
 つきよはどこか不自然な葉子の質問に疑問を持った。

「ねぇ……お姉さん、一つ聞いてもいい?」
「いいけど、何かしら?」
 葉子は疑問に思っていたことを聞こうとした。本当はさっき言おうとしたのだが、変に緊張してしまい、ああなってしまった。

「どうして……どうしてお姉さんは私を助けてくれたの? ひょっとしたらお姉さんも私と一緒にケガしてたかもしれないんだよ。 ねぇ……どうして?」
「そうね……“助けたかったから”かな……(聞きにくかったんだな……だからさっきあんな言い方に)」
「?」
 葉子はつきよの言った言葉がよく理解出来なかった。

「たぶん、『それじゃ理由になってない』って言いたいんだろうけど、わけなんてなくてもいいんじゃないかな……人を助けるのに。“人を助けたい”っていう気持ちが大事だと思うの。違うかな?」
「それで合ってると思う。そっか……“助けたいから助ける”のか」
 葉子はつきよの言葉を理解した。でも、葉子がこの言葉を再び誰かに口にし、そしてつきよにも言う日が来るなんて、今は葉子もつきよも全く予想していなかった。

「わかってくれたみたいね……あっ、そろそろ帰らないとお母さんが心配してるんじゃない? 送っていくわ」
「お母さんは出かけててまだ帰ってこないはずだから大丈夫だよ、お姉さん」
「あら……そう? じゃあまた今度ね、バイバイ葉子ちゃん」
「う……うん、バイバイ……お姉さん……」
 葉子はつきよと別れて家へと帰った。

 葉子が家に帰ってしばらくすると母親の美和が帰ってきた。

「お母さん、お帰り。ちゃんと買ってきたよ」
「ありがとう、葉子。あっそのケガどうしたの?」
 美和は葉子に礼を言うと葉子のひざのケガに気づき、聞いた。

「お使いの帰りにこけちゃったの。お水でちゃんと洗ったよ」
「そうなの、ばんそうこう貼ろうか」
「うん」
 美和は救急箱からばんそうこうを取り出そうとした。

「え~っと、救急箱はどの“ダンボール”に入れたかしら? あっ、あったわ」
 美和はダンボールの中から救急箱を見つけ、ばんそうこうを取り出すと、葉子のひざに貼った。

 なぜ、救急箱がダンボールに入っているのか……。いや、これだけではない。物の詰まったダンボールが部屋にいくつも置かれていた。そう、葉子たちは2日後に引越しを控えていた。

 葉子はお風呂の時につきよに借りたハンカチを洗った。

「明日返しに行かないと……そうしないと引っ越しちゃうからすぐに行けなくなっちゃう……明日学校から帰ってきたら行こう」
 学校に行く途中に行こうにも学校とつきよの住むマンションは正反対だった。
 そして葉子は洗ったハンカチを自分の部屋に干しておいた。

 次の日の5時間目、担任の提案で葉子のお別れ会をした。みんなで歌を歌ったり、フルーツバスケットや何でもバスケットなどのゲームをしたり楽しい1時間を過ごした。
 終わりの会では葉子はみんなに挨拶した。

「私は転校するけど、隣の羽鳥市だから……ちょっと距離はあるけどまた会えると……思う。だからその時は声かけてね」
 「さようなら」の後、みんなが葉子の周りに集まってきて手紙や折り紙で作ったものなど、色々くれた。葉子の引越しのことは10日ほど前に言ってあったからみんな知っていたのだ。

 そんなことがあって、葉子は帰りがいつもより遅くなってしまった。理由をつけて、すぐにハンカチを返しに行こうとしたが、それを母親の美和に言う前に……

「ダンボールを部屋に用意してあるから自分の部屋の荷物をまとめなさい」
「……はーい」
 ということで、自分の部屋の物をダンボールに詰め始めた。半分ほど終わったところでみんなからもらったプレゼントをまだちゃんと見ていないことに気づき、見ていたものだから、全てが終わる頃には5時半になってしまった。もちろん今から行けなくて……

(ハンカチを持っていって、帰りに寄ればよかったなぁ……)
 と葉子は後悔した。

翌日は、朝から荷物を引越し屋のトラックに積み、葉子たちは父親の亘が運転する車で引っ越し先に行ってしまったため、とうとう引越し前につきよにハンカチを返せなかった。



 1ヵ月後、仲の良かった友達から会おうと電話をもらい、会うことになった。葉子も久しぶりに友達に会えるのと、つきよにハンカチを返したかったこともあり、喜んでOKした。
 本当はもっと早くにハンカチを返したかったのだが、距離のことなどもあり、返しにいけなかった。
 自転車で30分ほどかかるので、母親の美和が待ち合わせ場所まで葉子を送った。友達との約束の時間よりわざと早めに連れてきてもらった葉子はつきよの住むマンションへと向かい、213号室を探した。

「あった……213号室。えっ……何で?」
 そこには『月夜次道・月夜つきよ』の名前はなく、全く知らない名前が書いてあった。そして……

「あら、私に何か用?」
 と213号室の住民らしき女性が帰ってきた。213号室の前にいる葉子を見て、ああ言ったということは、この女性がこの部屋の新しい住民なのだろう。

「何でもないです」
 そう言うと、葉子は待ち合わせ場所の公園まで走って行った。

「お姉さん、引っ越しちゃったんだ……私みたいに。ハンカチ返すって言ってたのに……返せなくなっちゃった……」

 その日の夜、葉子はベッドでこんなことを思っていた。

(どっちも引っ越して、今は会えないけど……いつか……いつか必ず会えるよね? そのときには絶対に返すからそれまで待っててね。ハンカチはその時まで私が持ってるよ。ね、お姉さん)

~第1話終わり~

どうでしたでしょうか?第1話はつきよと葉子の出会いと別れを描いたお話でした。何か無駄だな・・・なんて思わないでくださいね(笑)この話が後々若干つながったりします。実は全話1500~2000字程度にするつもりでした。それが書き始めると止まらない・・・。結果的に3500字近くになりました。次話以降もこれくらいになるかもしれないし、それより多くなったり少なくなったり・・・それは私にも全く予想がつきません。

次話ではひょんなことからつきよと葉子が再会します。数日後には近くの衣田(ころもだ)公園の入り口辺りの砂地に謎のメッセージのようなものが残されていて・・・。

書いてて思ったんですが、意外と葉子の出番が多い・・・。つきよさんが一応主人公なのに・・・。葉子の出番が多いなぁって思っても、つきよさんが主人公だということは忘れていませんので・・・。

そして、話中にあるアレンジされたコナンのセリフについては、後書きで全てお教えします。

(注意)
感想は基本的にOPENでいいんですが、推理要素は白文字であぶり出しにしてください。私は話を全てわかっているのでいいですが、推理中の方のために・・・。第1話は推理要素、たぶんないと思いますが、推理要素になるなぁと思ったら白文字のあぶり出しにしてくださって構いません。後、どうしても非公開コメントがいいという方はそれでも構いません。その場合は、内容によって後書きで公開するかもしれません。



次回は11月10日(月)PM7:00です。
お楽しみに。
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かわいい! by Qきち
こんにちは!

せっかく入力したものが消えてしまったんですか!
つらい~!
私もチラシの裏(セコい!)に下書きしてから、入力していました。

お話は、か~わ~い~い~~!
私にはもう、子ども目線で書くことはできないと思います。
2話が楽しみです!
頑張ってくださいね!
つきよさんは、何の懸賞に応募したのかなぁ~~??
ちょっと気になります♪

2 1 3 by kitatomy
こんばんは!

可愛い葉子ちゃんとつきよお姉さん(!)
との出会い、「助けたいから助ける・・」あの名セリフが早くも登場して、このセリフがクライマックスにも出てくるなんて楽しみです。

苺味の飴をくれたお兄さんももしかして再登場するかもなんて勝手に思っています。

陽蘭さんと葉子さんが私には重なってしまってます、お許しを。

以下3行推理要素になるかわかりませんが、白文字です、見たくない方は見ないでくださいね。

ところで213号室の数字には意味があるのでしょうか。アポトキシン4869はご存知シャーロックから来てますけど、213はどう見てもにいさん(兄さん)ですから、ちょっと無理かなあ。

来週も期待しています。よろしくお願いします。

by 平葉陽蘭
~Qきちさんへ~
コメントありがとうございます。ある日続きを打とうとしたら記事がない!見落としたかな?って思って何回も確認したんですが、それでもなくて・・・。消した記憶ないんですけどね。私がPCに打ち込む前に下書きするのはPCにただ写すだけって感じにしたかったからです。というのも、一応1回の使用時間が決められているんで時間を無駄にしたくないっていうのが理由ですね。お話を「かわいい」と言っていただけて嬉しいです。子供目線か・・・私だってもう高3なんですけどね(笑)私にもこういう話もうすぐ書けなくなるのかな・・・。つきよさん、何の懸賞に応募したのか・・・実は作者本人も知りません。それは想像におまかせします。なぜ懸賞応募のシーンを出したかというと・・・。徒歩のつきよさんにしたかったんです。あの場面、自転車だと「バッ」って駆けつけようとすると、倒れますし、止めてからじゃ雰囲気でないし。倒した方が雰囲気出るかもしれないんですけど、私としてはそうしたくなかった・・・。じゃあ徒歩。買い物帰りだと買ったもの・・・。じゃあどういう状況にしよう・・・と考えて出てきたのが「懸賞に応募」です。葉子の買い物袋は・・・。こけただけですし、小学1,2年の子に頼むわけだからあまり重くないものだろうと・・・(笑)2話以降も楽しんで読んでいただけたら嬉しいです。

by 平葉陽蘭
こんにちは。

~kitatomyさんへ~
お返事が遅くなりましてすみません。

「助けたいから助ける・・・」ここはやっぱり気づいてもらえましたよね?つきよさんに再び言うっていうのは一応最終話を予定しています。イチゴ味の飴をくれたお兄さん・・・と再会っていうのは予定にないですね・・・(すみません)あそこで運転手を出したのは、やっぱり何かそのまま何もなかったように去っていくっていうのをどうしても避けたかったからです。そしてご質問の件ですが、一応意味はあります。でも考えてわかるものではありません。まぁこの私のブログのどこかに答えが書いてあったり・・・します。私と葉子が重なるんですか・・・kitatomyさんには・・・

お気づきかもしれませんが、第1話にはもう2つアレンジされたコナンのセリフが入っています。1つはあのセリフの近所だからわかりやすいですが・・・あともう1つ。でも原形とどめてるかな・・・書いた本人にしかわからなかったり。これがわかった人はスゴイ!?

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かわいい!
こんにちは!

せっかく入力したものが消えてしまったんですか!
つらい~!
私もチラシの裏(セコい!)に下書きしてから、入力していました。

お話は、か~わ~い~い~~!
私にはもう、子ども目線で書くことはできないと思います。
2話が楽しみです!
頑張ってくださいね!
つきよさんは、何の懸賞に応募したのかなぁ~~??
ちょっと気になります♪
【2008/11/04 00:04】URL | Qきち #Dzozsa1M[ 編集]

2 1 3
こんばんは!

可愛い葉子ちゃんとつきよお姉さん(!)
との出会い、「助けたいから助ける・・」あの名セリフが早くも登場して、このセリフがクライマックスにも出てくるなんて楽しみです。

苺味の飴をくれたお兄さんももしかして再登場するかもなんて勝手に思っています。

陽蘭さんと葉子さんが私には重なってしまってます、お許しを。

以下3行推理要素になるかわかりませんが、白文字です、見たくない方は見ないでくださいね。

ところで213号室の数字には意味があるのでしょうか。アポトキシン4869はご存知シャーロックから来てますけど、213はどう見てもにいさん(兄さん)ですから、ちょっと無理かなあ。

来週も期待しています。よろしくお願いします。
【2008/11/04 19:16】URL | kitatomy #gIYQI5Sw[ 編集]

~Qきちさんへ~
コメントありがとうございます。ある日続きを打とうとしたら記事がない!見落としたかな?って思って何回も確認したんですが、それでもなくて・・・。消した記憶ないんですけどね。私がPCに打ち込む前に下書きするのはPCにただ写すだけって感じにしたかったからです。というのも、一応1回の使用時間が決められているんで時間を無駄にしたくないっていうのが理由ですね。お話を「かわいい」と言っていただけて嬉しいです。子供目線か・・・私だってもう高3なんですけどね(笑)私にもこういう話もうすぐ書けなくなるのかな・・・。つきよさん、何の懸賞に応募したのか・・・実は作者本人も知りません。それは想像におまかせします。なぜ懸賞応募のシーンを出したかというと・・・。徒歩のつきよさんにしたかったんです。あの場面、自転車だと「バッ」って駆けつけようとすると、倒れますし、止めてからじゃ雰囲気でないし。倒した方が雰囲気出るかもしれないんですけど、私としてはそうしたくなかった・・・。じゃあ徒歩。買い物帰りだと買ったもの・・・。じゃあどういう状況にしよう・・・と考えて出てきたのが「懸賞に応募」です。葉子の買い物袋は・・・。こけただけですし、小学1,2年の子に頼むわけだからあまり重くないものだろうと・・・(笑)2話以降も楽しんで読んでいただけたら嬉しいです。
【2008/11/05 21:58】URL | 平葉陽蘭 #NEYiSlGE[ 編集]

こんにちは。

~kitatomyさんへ~
お返事が遅くなりましてすみません。

「助けたいから助ける・・・」ここはやっぱり気づいてもらえましたよね?つきよさんに再び言うっていうのは一応最終話を予定しています。イチゴ味の飴をくれたお兄さん・・・と再会っていうのは予定にないですね・・・(すみません)あそこで運転手を出したのは、やっぱり何かそのまま何もなかったように去っていくっていうのをどうしても避けたかったからです。そしてご質問の件ですが、一応意味はあります。でも考えてわかるものではありません。まぁこの私のブログのどこかに答えが書いてあったり・・・します。私と葉子が重なるんですか・・・kitatomyさんには・・・

お気づきかもしれませんが、第1話にはもう2つアレンジされたコナンのセリフが入っています。1つはあのセリフの近所だからわかりやすいですが・・・あともう1つ。でも原形とどめてるかな・・・書いた本人にしかわからなかったり。これがわかった人はスゴイ!?
【2008/11/09 11:07】URL | 平葉陽蘭 #NEYiSlGE[ 編集]
















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